保護者とともに、GIFTにて、ゲーム大会を企画しました。
保護者会を毎月行う上で、各々のこどもが持つ願いの1つに友達作りがあげられます。
発達凸凹のこどもは、お友達は欲しいけどどうやって近づいたらいいかわからない。とか、趣味や趣向が限定的で共有が難しい、友達は裏切る…。など交友関係について、良い経験を積んでいるこどもが少ないようです。
そこで教室の授業で、交友関係を結ぶ体験やゲームを楽しむ練習をする経験をある程度積んで、GIFTに通うこども同士を会わせて一緒に楽しもうという企画を立てました。
ゲームは、各家庭から持ち寄りました。
我が家からは、この3点!!(持ち寄っていただいたゲームの写真を撮り忘れました。💦)
トランプでは、神経衰弱。複雑なルールがある種目が難しいお子さんも活躍できる王道!! 親子ペアで対戦します。相手にさとられないようにこっそり会話をしつつ、日頃会話が少なくなったと言われる親子も大騒ぎで参加してくれました。
ヒュードロドロップでは、手の中から小さなグッズを落として、お化けのおもちゃを奪います。初めは親子ペアにしていましたが、手強い親子ペアは、個々でエントリーしてもらいペナルティーもつけてチャレンジしてもらいました。
勝ち負けにこだわらない笑い
最年長の〇〇くんは、今年の4月から社会人です。横浜市立日野中央高等特別支援学校を卒業して、企業で清掃の仕事をしています。 その〇〇くんは、勝っても負けてもオーバーアクション(笑)。勝っても負けても大騒ぎしている年長者の〇〇くんを見ていたら、 なんだかゲームをやっているその時間がとても豊かな時間に思えました。
遊ぶって、その瞬間の楽しさを味わうものですね。特に発達凸凹のあるお子さんは、勝つことにこだわりがあって、ゲームに負ける瞬間が嫌だから参加できないとなるようです。もしかしたら、年長者の〇〇くんと一緒に遊んでいたら、遊ぶ楽しさを味わってもらえるのかもしれないなぁと思ってしまいました。
一緒に楽しく遊ぶための取り組み
GIFTに来られるお子さんの中で、対人関係に苦手感や不安を持たれるお子さんがおられます。そんなお子さんには、SSTも兼ねて授業時間にゲームをやって勝敗が決まる時に、「あ~負けちゃった~悔しいなぁ~でも楽しかった。」とか、「あ~負けちゃった。まぁいいか。」というリアクションをして見せています。
加えて、一緒にバドミントンや卓球をやって腕を上げて、遊ぶ機会に備えています。これは、学校の友達であったり放デイの友達であったり、チャンスがあれば遊びを通して交友関係を繋ぐ一助にして欲しいと思っています。
「幸せ」について、お子さんと話したことがありますか?
なんだか抽象的でこどもには言葉しがたいことかもしれませんね。お母さん、お父さんにとっての「幸せ」とは、どんな感覚でしょうか?ふわふわした感覚でしょうか?喜びに震えるような感覚でしょうか?時を忘れるような感覚でしょうか?
では、こどもにとっての「幸せ」の感覚は、どんな感覚だと思われますか?親は、こどもの幼少期から小学校中学年までは、「幸せ」に全面的に関わっていると思われますが、高学年辺りからこども本人の「強み」や「好きなこと」「好きな物」が見えて来ると、徐々にこどもの力を信じて支えていく時期になります。それと共に、親との関りから他人との関りが増えてきます。凸凹のあるこどもだろうが、定型のこどもだろうが、他人との関りは必須です。他人との関りが始まる頃までに、ぜひ、こどもと十分に遊びを通して「幸せ」の感覚を共有していただけるとよいと思います。
投稿者プロフィール
- 特別支援教諭。元、公立中学校の教員。公立中学校での教員生活17年間の内、12年間を特別支援学級の教員として務めた。上郷個別教室GIFTのスタッフ兼、同教室の保護者会を主催している。趣味は神社仏閣巡りとパン作り。
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