視覚からの情報処理が弱い子は計算ミスをしやすい
計算の仕方が分かっているのにケアレスミスが多い子がいます。
その大きな原因の一つに、視覚からの情報処理の弱さがあります。
それは
- 眼球運動
- 視覚認知
です。
眼球運動が苦手だと、視線が安定せず、見間違い、写し間違いの原因になります。
また、視覚認知とは視力とは別の、形や色など、視覚情報を認識する力です。
この中に、図と地の弁別能力というものがあります。
これは、見たい情報だけに注目し、それ以外の情報を無視する力です。
図と地の弁別能力が弱くても、他の数字と混ざったりして間違える原因となります。
足し算マスキングとテンプレート
こういった力が弱い子のサポートと、計算の繰り上げの手順が覚えられない子を対象に作成したものが、足し算マスキングとテンプレートです。
繰り上げの手順を覚えるのと、ケアレスミスを防ぐのに最適です。
足し算マスキングを使った計算
(1)~(5)の手順で、マスキングで隠しながら進んでいきます。
(1) 問題とマスキング
(2)一の位の計算と繰り上げ
(3)十の位の計算と繰り上げ
(4)百の位の計算
※繰り上げはないが、左のマスを使うと繰り上げ処理もできる
(5) 完成
視覚性の情報処理が弱い子は、余計な数字があるだけで混乱します。
そこで、桁数がいくつあっても、余計な情報をカットし、今、計算している情報だけに集中できるようにマスキングをしました。
計算するたびに、マスキングをずらしていくことで、1ケタどうしの繰り上げ足し算と変わらなくなります。
この方法で、対象の子の計算間違いはほとんどなくなりました。
また、注意する観点が身についてくると、マスキングも使わなくなっていきます。
ちなみに、繰り下げの引き算のマスキングも開発していますが、もう少し複雑になります。
また、並行して、ビジョントレーニングを入れています。
<追記>
ここまでのものを作らなくても、筆算の計算をマス目入りのノートを使ってやっていただくだけでも、間違いは減るはずです。
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発達障がいの子どもを天才に輝かす専門家。
上郷個別教室GIFT代表。
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