10の補数をマスターするのが早道
さて、繰り上がりの足し算や、繰り下がりの引き算がスムーズにできない子がいますよね。
スムーズにできるとは、頭で考えたり、指で数えなくてもパッと答えが浮かぶ状態です。
これを計算の自動化と言います。
ただ、いきなり自動化されるのではなくて、最初は小学校で学ぶ、サクランボ計算を経由して、やがて自動化していきます。
このサクランボ計算の時に必要なのが、10の補数と言われる、足して10になる組み合わせです。
この10の補数に習熟することで、繰り上がり、繰り下がりの計算が苦手な子も、できるようになります。
このアプローチは学習障害の子にも有効です。
足して10トランプゲームとは
そこで、10の補数を楽しく遊んで学べるトランプゲームの動画を撮りました。
足して10トランプゲームです。
また動画の中で、10の補数が計算の中でどのように使われているかも説明しています。
ちなみに、目標は合計が18までの足し算と、18までの数からの引き算をマスターすることです。
ここまでマスターできると、すべてのケタの足し算、引き算が筆算でこなせるようになります。
このゲームで10の補数をスムーズにできるようになったら、計算でサクランボをする時に、徐々に書かずに、頭の中でイメージして行うようにしてください。
やがて、計算が自動化されていきます。
なぜゲームで学ぶことが有効か
人の脳は記憶の脳の横に、感情を司る脳があり、連動しています。
そして感情の脳は、その人にとって、重要な情報と、そうでない情報に振り分けているのです。
感情の脳が重要と判断したら、記憶への定着を助けます。
逆に、感情の脳が不必要と感じたら、記憶への定着を妨げます。
感情の脳が必要と感じる基準は、ざっくりですが、楽しい(気持ちが良い)か、恐怖です。
ともに、原始時代には、食料を確保したり、危険を避けるために必要な、脳の生き残り戦略だったのです。
学習の場合は、恐怖を使った記憶の定着はふさわしくありませんので、「楽しい」を使います。
例えば、楽しかった映画を見ると、一度見ただけで、内容もセリフも覚えてしまったりするのは、こういう理由なのです。
そして、ゲームを使って学ぶことで、楽しい感情をゆり動かし、有効に記憶に定着させることができます。
ゲームの動画はこちら
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発達障がいの子どもを天才に輝かす専門家。
上郷個別教室GIFT代表。
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